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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2021 EXHIBITION
21/07/14[水]-21/07/19[月] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1

現代アーティスト
吉成仁志 / MASAYUKI YOSHINARI 

● 主な技法:キャンバスにアクリル

『東海道五十三次盆景スカジャン仕立て』
吉成の作品の特徴は、身近に溢れる日本特有のユニークな土着文化に着目し、80’s~90'sの文化体験をベースに複数の要素が作品内で絡み合う。
『東海道五十三次盆景スカジャン仕立て』は、3つの要素「スカジャン」「盆景(盆栽)」「東海道五十三次」で構築されているペインティング作品群。
『東海道五十三次盆景スカジャン仕立て』のプロセスは、過去のある時期の複数の文化体験がもとになっており、思春期に古着文化を謳歌していた吉成の“憧れのファッションアイテム”であったスカジャンを大人になり購入し、その歴史を調べる過程で描くモチーフへと変化したことが最初である。刺繍箇所に魅了され、龍や虎、鷹などの絵柄以外にも五重塔や日本地図、富士山を施した多くのランドスケープを認識した時に、今までの自身の文化体験の記憶が蘇り結びつき、類似する要素をあぶり出し掛け合わせることにより広がをみせると確信し「盆景(盆栽)」「東海道五十三次」を選び構成することを思いつく。
スカジャンは上記にもあるよう『東海道五十三次盆景スカジャン仕立て』の要であり、補足として“終戦直後の日本発祥”であることを認識したことで、着用対象物から描写対象物へとシフトした。
盆栽は、祖父が亡くなった後にも撤去できずにある庭先に鎮座する何枚もの分厚い石板が、熱心に盆栽へ向き合っていた面影を幼少期から見ていたと気づき、盆栽への興味を抱くようになる。
東海道五十三次は、生まれ育った平塚市と現在スタジオを構える大磯町とが、先人達の描いた浮世絵描写「東海道五十三次」の面影を現在も見ることができ、幼少期より擦り込まれた景観であり、日常に溶け込む景観をごく自然と選ぶ。
この『東海道五十三次盆景スカジャン仕立て』は、トータル56作品で構成され、スタートの日本橋から順に制作しており制作を介し、江戸時代に整備された東海道五十三次を疑似体験する。

吉成仁志

吉成仁志 Profile

1983年 神奈川県生まれ

東京工芸大芸術学部デザイン学科ヒューマンプロダクト研究室 卒業

◆受賞歴
2020年 Independent Tokyo 2020 審査員特別賞 【審査員 八木宏基(HARMAS GALLERY)】

2017年 シェル美術賞2017 入選

2017年 第73回現展 入選

2017年 12th TAGBOAT AWARD 入選

◆展示歴
2020年 THE blank GALLERY SUMMER GROUPSHOW 2020 @THE blank GALLERY,Tokyo
2020年 GROUP EXHIBITION COVER at おふろ荘 川崎市
2019年 Independent Tokyo 2019
2017年 紀陽銀行 presents Unknown Asia Art Exchange Osaka
2017年 SICF18 (Spiral Independent Creators Festival)B日程
2016年 Ouchi Gallery Brooklyn NY
2013年 DIGINNER GALLERY WORK SHOP 自由が丘

◆インフォメーション
身近に溢れる日本特有のユニークな土着文化に着目し、80’s〜90'sの文化体験をバックボーンに作品を制作してます。今回の展示では3つの要素「スカジャン」「盆景(盆栽)」「東海道五十三次」を掛け合わせたペインティング作品で構成。