美術家
清水 伶 / Ryo Shimizu
● 主な技法:絵画、映像

清水 伶 Profile
1976年 東京都生まれ
東京映像芸術学院 修了
◆受賞歴
2021 IAG AWARDS 2021, Prize
2019 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019, Reviewer Prize
2019 ARTMOVE Japan Art Competition vol.24, Prize
2008 SHORT SHORT FILM FESTIVAL & ASIA 2008 NEO Japan
2008 DIGITAL SHORT AWARD vol.1 Election
2006 SHORT FILM CONTEST C’s NEXT vol.2 Survive.8
◆展示歴
個展:
2022 COUNT DOWN, haco – art brewing gallery –, Tokyo
2020 GLITCH, RIGNA TERRACE TOKYO, Tokyo
グループ展:
2022 IAG Artists’ Small Works, Myonichikan of the Jiyu Gakuen, Tokyo
2021 Independent Tokyo 2021, Tokyo Metropolitan Industrial Trade Center, Tokyo
2021 FOCUS LONDON, FOLD Gallery London, London
2021 IAG AWARDS 2021, IKEBUKURO ART GATHERING, Tokyo
2020 SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL 21, SPIRAL, Tokyo
2020 Artistic Voices – 3D virtual exhibition by HONGLEE CURATOR, kunstmatrix
2020 Dream – On the Road to Basel, ART FAIR FRAME, Basel
2019 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019, Osaka
2019 FRAME 2019 International Contemporary Art Fair, Paris
など
◆インフォメーション
1976年東京生まれ。
2001年より広告・ミュージックビデオの映像作家として活動。
2018年より絵画表現を中心としたアーティストとして再始動。
絵具は、再現を阻むノイズである。
それを用いて描けども、キャンバスへイメージを定着するにはあまりにも作家の意識や手癖が入り込み、写真や映像メディアでのドキュメンタリーに比べると随分と正確性に欠けることになる。つまり、絵具で描かれたものはフィクションであり、疑うべきなのである。
ノイズとは何か?例えばかつて主流であったVHSテープのそれのように、映画鑑賞のひとときを邪魔する存在。しかしそれは瞬時に鑑賞者をストーリーから引き剥がし、冷静に作品を見つめ直す時間を与えてくれるものでもある。描かれていたものは本当に自分が受け取っていたようなものであるのか?作品に映っている事象や事件、問題を疑い見つめ直すことを促すのだ。
絵具をノイズと捉え描かれる私の絵画は、像を正確に写し取ることを目的としない。したがって被写体は大きく歪み、参照元が判別しずらいほどに抽象化される。むしろ大切にされるのは、その描かれるものよりも描くプロセスにあり、即興的に構築することで作家のフィルターを通した問題提起を試みている。
疑え、見つめ直せ、熟考せよ、と訴える絵画は、作家である私ですら信じるなと言っているかもしれない。