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岡本 博紀 個展22/08/20[土]-22/08/28[日] @ 八犬堂ギャラリー

画家
岡本 博紀 / Okamoto Hiroki 

● 主な技法:ドローイング

岡本博紀個展 -折々の旅-

 私はインクとペンを用いた水性の作品を制作しています。近年、「おぼろげな記憶」をテーマに、自らの記憶に基づいた風景やイメージを紙の上に抽出し、繊細な情緒や感情を表現した作品を制作してきました。


 蒸し返す様な暑さの、でも何処か懐かしい風景。曇りガラスを通してみた、半透明な景色。ピンと張りつめたかの様な、冷たい夜の空気。そのどれもが魅力的な色彩を有し、今なお私自身のリアルな感覚として呼び起こされます。

 今回の個展では「折々の旅」と題し、そうした感覚を基にした、様々な季節や自然の情景を描いた作品を展示させて頂きます。

 これらはあくまで私の個人的な体験や記憶に基づいたものですが、普遍的な風景を題材にしているので感覚を共有する様に、そして絵の中を旅するかの様に作品のイメージを辿って頂ければ幸いです。

 また、暗闇の中で発光する蓄光素材を用いた新作の「朧光」シリーズを含む、折々の旅を巡る作品の数々も展示致します。暑さ漂う季節ですが暫し時を忘れ、ゆっくりと作品をご鑑賞下さい。

岡本 博紀

岡本 博紀 Profile

1990年 大阪府生まれ

2015年 大阪芸術大学大学院 芸術研究科 絵画領域 修士課程 修了

◆受賞歴
2015年 大阪芸術大学大学院修了展 塚本英世賞
2018年 いろやの0号展 ピカソ画房賞
2020年 日本文藝アートコンペティション 奨励賞
2020年 ヤングアーティスト公募展『いい芽ふくら芽2020』 八犬堂ギャラリー賞
2022年 いい芽ふくら芽in Tokyo 優秀賞
2023年 ZEROTEN2023-Aichi- GALLERY龍屋賞

◆展示歴
2017年 6月 第35回三菱商事アート・ゲート・プログラム (東京) 入選
2019年 7月 「ドローイングとは何か」展 入選(銀座/ギャルリー志門)
2021年 6月 個展『えもいわれぬ』(泉大津/ギャラリースバル)
2021年 9月 線を引いて一線を画す-Draw The Line-(松坂屋上野店)
2021年 10月 UNKNOWN ASIA 2021 (グランフロント大阪)
2022年 4月 個展『朧光-おぼろのひかり-』(大阪・本町/GALLERY MAISON D'ART)
2022年 6月 個展『半透明な季節』(東京・矢口渡/Gallery futari)
2022年 8月 個展『-折々の旅-』(東京・京橋/八犬堂ギャラリー)
2023年 1月 ONE ART TAIPEI(台湾・台北)
2023年 2月 ART!ART!OSAKA(大丸梅田店)

◆インフォメーション
-作品について-

つけペンと水性インクを用いて伝統的な文様の一つである「青海波」を描き、『風景と記憶』をテーマにした作品制作を行っています。文様の連続性を画中に組み込み、空間的存在である風景に時間の流動性を組み込むことが主たる目的です。
記号化された風景を描き、空間と時間の融合を試みる中で、普遍的な風景に個人的な体験である『記憶』を内包出来れば、と考えています。

また近年は画面内におけるレイヤー(層)を意識した平面や立体に取り組み、より深く空間と時間の関係性に着目しながら作品を制作しています。