片山穣 / Katayama Joe
● 主な技法:ろうけつ染め
ふとテレビを見ると広い海の中で鯨がゆったりと泳いでいました。世の中に息苦しさを感じていた私にはそれがとても雄大な生き方に見え、そんな穏やかな動きのある作品を作りたいと思いました。
都会で日々過ごす中で肩肘を張り生き辛さを感じている人々にも、同じように力強く生きて欲しいという願いを込め、寄り添う優しさを持ちながらも、自分自身で進んでいかなければならないというメッセージも含めています。

片山穣 Profile
1985年 新潟県生まれ
東京藝術大学美術学部工芸科染色専攻 卒業
◆受賞歴
2020 IAG AWARDS 2020 入選
◆展示歴
2012~18年 Shonandai MY Galleryにて毎年個展開催
2019~21年 s+artsにて個展開催
ART TAIPEI、Art Stage Jakarta、Affordable Art Fair HongKong
他、国内外のアートフェアに多数展示
パブリックコレクション
Batik Painting Museum Penang (マレーシア)
チャームスイート桜上水(東京)
◆インフォメーション
ろうけつ染めに独自の技術を加えた染色技法で作品を制作しています。
染料ならではの発色と鮮やかで柔らかな色彩を使い、綿密に計画され染色と脱色を幾度も繰り返す染色の作業工程により、何層にも絵柄が重なり、繊細な表情の作品を生み出しています。
近年、日本でも徐々に多くの人が向き合うようになり、注目されている話題の1つでもあ る「人の多様性」をテーマにしています。その中でも、マイノリティな存在故に言葉にし辛いことや直接的な言葉にし難い思いを動物の姿で描くことによって、俯瞰的に表現しています。
現代社会の中で迷い立ち止まる人々の背中をそっと押すような、前向きなメッセージを込めた作品制作をしています。
In the world of dye,I express an exstence of peaple who have doubts and anxieties and trying to move forward.
We live every moment without knowing what is right or wrong in the world of ambiguity.
Sometimes we suffer a sense of loneliness and self-denying.As we live,we do know something sparkling out there.
In order to find it,we keep hoping and dreaming.
I would like to create something which can sympathize with the feelings toward the guests,
the people who enjoy my artwork.