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KENZAN202222/08/10[水]-22/08/14[日] @ 東京芸術劇場

木白牧 / Maki Kishiro [B1 Atelier East]

● 主な技法:アクリル画をベースにしたミクストメディア

「大地の方舟」とは
命の俯瞰的な表現を試みたシリーズである。
私たちは繋がることで生きている。
無数の個が繋がり次の階層を形作る。自然界はその繰り返しだ。
命とは、他者そして世界と繋がりながら悠久の海を航海する船のようだ。
本シリーズでは、細胞→クジラ(個体)→地図(社会)という
階層の異なるモチーフを並列に使い、時間軸を泳ぐ命の方舟を表現している。

日本人は自然に対し無限の共感を抱いていると言われている。
取り囲む自然、そこに属する命、それらがとどまることなく移ろいゆく無常観。
私たちが古来抱いてきた自然や命に抱く心情、その表現を試みたシリーズでもある。

「CELLS」
「大地の方舟」を切り取り滅菌シャーレ内にて培養細胞化することで、
別アングルから世界の俯瞰的表現を試みた。

木白牧

木白牧 Profile

1975年 滋賀県生まれ

2005年 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程(現 大阪公立大学) 修了

◆受賞歴
2021年 「Any Kobe with Arts 2021」Gallery10賞
2021年 「第3回公募アートハウスおやべ現代造形展」入選
2020年 「IAG AWARDS 2020」入選
2019年 「第4回星乃珈琲店絵画コンテスト」優秀賞(土方明司賞)
2008年 「第21回日本の自然を描く展」上位入選

◆展示歴
2023年 「Free!!」、windfall gallery、京都
2023年 「New Power展 Vol.4」、ギャラリー自由が丘、東京
2022年 「28室のGALLERY」、ホテル北野プラザ六甲荘、神戸
2022年 「Any Kobe with Arts 2022」、MRSX(建栄)ビル、神戸
2022年 「KENZAN2022」、東京芸術劇場、東京
2022年 「Mixed Media2022」、GALLERY AND LINKS 81、東京
2021年 「IAG ARTISTS SELECTION 池袋回遊派美術展」、東京芸術劇場、東京
2021年 「SANGO展」、Picaresque Art Gallery、東京
2020年 「IAG AWARDS2020 EXHIBITION」、東京芸術劇場、東京
2019年 「Independent TOKYO 2019 」、ヒューリックホール、東京

◆インフォメーション
命をテーマに制作をしている。自然界への畏怖や共感といった古来受け継がれる日本的な世界観を基点に、獣医学そして鯨類調査員といった生物学に携わっていた視点を加え、命と世界の俯瞰的表現を模索している。主には細胞→鯨(個体)→地図(社会)という階層を貫くモチーフを並列に描き、時間軸を泳ぐ命の方船を表現している。アクリル画をベースに日常生活の図像や廃品など時代を表す素材を使ったミクストメディアの平面作品を作っている。