木白牧 / Maki Kishiro
● 主な技法:アクリル画をベースにしたミクストメディア
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽 _雷神2」
アクリル絵具、東京の地図(浅草)、 海岸のプラスチック片、真鍮箔、カンバス
F20号
176,000円(税込)
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽 _方舟」
アクリル絵具、東京の地図(山手線日暮里駅周辺)、 海岸のプラスチック片、真鍮箔、カンバス
F10号
88,000円(税込)
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽 _文字の共存」
アクリル絵具、東京の地図(山手線神田駅周辺)、 海岸のプラスチック片、真鍮箔、漫画原稿用紙、カンバス
F6号
52,800円(税込)
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽_6」
アクリル絵具、東京の地図(山手線鶯谷駅周辺)、真鍮箔、海岸のプラスチック片、ペン、カンバス
F3号
33,000円(税込)
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽_Scene1」
アクリル絵具、東京の地図(山手線大塚駅周辺)、真鍮箔、海岸のプラスチック片、ペン、カンバス
SM
22,000円(税込)
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木白牧
「TOKYO MONSTER_GoTo極楽_Scene2」
アクリル絵具、東京の地図(山手線大塚駅周辺)、真鍮箔、海岸のプラスチック片、ペン、カンバス
SM
22,000円(税込)
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木白牧
「風の行方_天上」
アクリル絵具、木工用ボンド、ネジ、木製パネル
58.5×58.5cm
非売品円(税込)
私たちが日々使うプラスチック製品の大部分は使い捨てです。処理しきれず自然界に流出したプラスチックごみは、川を流れ、海にたどり着きます。世界の海に存在していると言われるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トンと言われ、そこへ少なくとも年間800万トンが、新たに流入していると推定されています(*1)
「TOKYO MONSTER」シリーズでは、日本最大の都市である東京の地図上に海岸に漂着したプラスチックごみの欠片で街を作る事で、大量生産・大量廃棄の上に成り立つ現代社会をシニカルに表現しています。苦悩や怒り、悲しみをたたえるクジラの表情は、人間中心主義社会の不条理や不具合を物語っています。そして摂餌のために開けた大きな口は、逆境の中でも強く生きようとする命の力強さを感じさせます。
次に視点を日本美術史に移します。例えば絵巻物は日本の発明と言われているように、日本の美術には時の流れやシーンの移行を表現する特徴があり、現代の漫画やアニメにも繋がっています。それは日本の美術が移りゆく自然の姿に影響を受けているからであるとも言われています。現代社会への批判や問題提起は現代アートの定義と言われます。しかし、日々の生活で疲弊している現代人は、アートでまで現実を突き付けられたくはないでしょう。そこで、本シリーズでは、時系列的に、現代の次のシーンとして宝相華(極楽に咲く花)(*2)を描いています。着地点を現代の先に据え、そこを明るく照らすことで、私たちは未来に希望を見る事ができます。
(*1)2024年2月18日14:43『海洋プラスチック問題について|WWFジャパン』
(*2)平等院鳳凰堂の宝相華文を引用しています。
木白牧 Profile
1975年 滋賀県生まれ
2005年 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程(現 大阪公立大学) 修了
◆受賞歴
2023年「いい芽ふくら芽RS」優秀賞
2023年「windfall gallery 2周年記念サムホール公募展」windfall gallery賞
2023年「池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS 2023」準漫喜利大賞
2021年「Any Kobe with Arts 2021」Gallery10賞
2021年「第3回公募アートハウスおやべ現代造形展」入選
2020年「池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS 2020」入選
2019年「第4回星乃珈琲店絵画コンテスト」優秀賞(土方明司賞)
2008年「第21回日本の自然を描く展」上位入選
◆展示歴
2024年 個展「錦のX-Y-Z軸」、windfall gallery、京都
2024年 個展「方舟 Arks」、ギャラリー自由が丘、東京
2023年 個展「世界という海で」、Cafe GALLERY KONOYO、東京
2023年 2人展「潮目のように」、新宿眼科画廊、東京
2023年「IAG AWARDS2023 EXHIBITION」、東京芸術劇場、東京
2023年「New Power展 Vol.4」、ギャラリー自由が丘、東京
2022年「Any Kobe with Arts 2022」、MRSX(建栄)ビル、神戸
2022年「KENZAN2022」、東京芸術劇場、東京
2020年「IAG AWARDS2020 EXHIBITION」、東京芸術劇場、東京
◆インフォメーション
日本人が抱く自然への共感や崇拝などの精神に、獣医学や鯨類調査員に携わっていた経験から得た自然科学の視点を加え、自然界の秩序や生命の本質を俯瞰した表現を模索している。具体的には、細胞→鯨(個体)→地図(社会)という自然界の階層を貫くモチーフを並列に使い小宇宙を表現。
アクリル画をベースに上記モチーフと、日常生活の図像や廃品など時代を表わす素材を使ったミクストメディアの半立体平面作品を作っている。