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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2021 EXHIBITION
21/07/14[水]-21/07/19[月] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1

小畑亮平 / Ryohei OBATA 

● 主な技法:インスタレーション

日々、あらゆる人々(や人以外のものたち)による様々な行為や行動が
世界中で同時に、膨大に、私たちの把握を遥かに超えて起こっている。
しかし、それらの行為や行動のほとんどは日常の些細な営みであり
ひとつひとつの行為の詳細はどこにも明確に記録されることはなく
いつのまにか、それが実際に行われたことであったのかすら曖昧になっていく。

いつかの誰かの、どこかの何かの
誰に顧みられることもない、ただただ何気ない日々の営みは
遥か太古から連綿とつづいていて
顧みられないものは顧みられないままに忘却されて
あまりに膨大な、曖昧で不確かな行為の集積の上に
私たちは今生きている。

日々何気なく使われている生活用品や、踏みつぶされた路傍のごみや
訳あってか不法投棄された廃棄物や、はるばる海を渡ってきた漂着物や
様々なもののそのすべてのそれぞれに
現在の状態に至るまでの誰かの行為の積み重なりがあり
その内側に、いつか誰かが何かを行った痕跡を残している。
それらのものの内側の形状を露わにすることで
誰からも顧みられることのなかった、
見知らぬ誰かのいつかの行為の気配を探り出そうと試みる。

小畑亮平

小畑亮平 Profile

1980年 兵庫県生まれ

京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻修士課程 修了

◆受賞歴
2021年 第16回TAGBOAT AWARD 審査員特別賞
2018年 日本の絵画2018 佳作賞
2017年 アートオリンピア2017 入賞
2016年 Young Creators Award 2016 優秀賞
2010年 アートムーブ2010 芦屋画廊賞

◆展示歴
2021年 第16回TAGBOAT AWARD
2019年 第2回枕崎国際芸術賞展
2019年 日本の絵画2018
2019年 Shanghai Art Fair 2019
2017年 アートオリンピア2017
2017年 日本の絵画2016
2016年 個展/芦屋画廊Kyoto
2016年 Young Creators Award 2016
2016年 第1回枕崎国際芸術賞展
2015年 ART OSAKA 2015

◆インフォメーション
存在が、「存在する(または消滅する)」ということは如何なるであるのか、ということを探求しています。存在が「存在している」ということは国家や民族、宗教や職業等、あらゆる垣根を越えて共通の事象ですが、その様態は多様です。ましてこの世界に存在しているものは人類がそのすべてではなく、あらゆる生命・有機物・無機物、はては世界そのものですら、私たちと同様に「存在している」という現象の渦中にあります。そしてすべてはいつか消滅するということが、「存在する」ということの前提にあります。