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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2021 EXHIBITION
21/07/14[水]-21/07/19[月] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1

なかがわ まちこ / MACHIKO NAKAGAWA 

● 主な技法:リサイクルウール、リサイクルプラスチックによる造形、描画

 今回の作品は、実在する土器をモチーフとし、「毛=ウールの古着からとった羊毛」を、廃棄された梱包用の発泡ポリエチレン素材で作った「器」 に針で刺し、「土器」ならぬ、「毛器(けき)」を制作した。

 縄文文化は、約1万5,000年前から世界に先駆けて土器を製作使用していた。
質素な生活の中でも 豊かな文化を持っていた縄文時代は、地球環境が危機的な状況にあり、
混沌とした現在を生きていく上で立ち返るべき、生き方のヒントや素晴らしい感性があると感じている。
実在する土器の紋様とともに、オリジナルの「絶滅した動植物」「様々な生き物・人々」なども紋様として描き、古くからある「土器」に着想を得て/新しい「毛器」を作り、使い古された「素材」を基にして/新たな「作品」を生み出す。

なかがわ まちこ

なかがわ まちこ Profile

東京都生まれ

武蔵野美術大学 造形学科 油絵学部 卒業

◆受賞歴
2021年 IAG AWARDS 2021『準 IAG 賞』受賞
2015年 古湯温泉 ONCRI 第 4 回「床の間アートコンぺ」『優秀賞』受賞 
2012年 第7回 西会津国際芸術村 公募展2012『西会津寺前自然塾賞』受賞 
2012年 NIIGATAオフィス・アート・ストリート『最優秀賞』受賞
2012年 コニカミノルタ エコ&アートアワード2012 入選・『オーディエンス賞』受賞
2011年 第7回 西会津国際芸術村 公募展2011 『緑のかけ橋賞』受賞

◆展示歴
2021年 リサイクルウール使用の名入れ絵本「ふわんぽんのクリスマス」(ディアカーズ社)
2021年 IAG AWARDS 2021 EXHIBITION 東京芸術劇場 5 階 ギャラリー1
2018年 リサイクルウール使用の名入れ絵本「ふわんぽんのたんじょうび」(ディアカーズ社)
2015年 東京ディズニーリゾート イクスピアリ 展示
2015年 古湯温泉 ONCRI 第4回「床の間アートコンぺ」入選展示
2013年 2013NIIGATAオフィス・アート・ストリート ワークショップ・招待展示
2012年 第7回 西会津国際芸術村 公募展2012 ・ 巡回展
2012年 2012NIIGATAオフィス・アート・ストリート 入選展示 ・最優秀賞展 新潟市役所
2012年 コニカミノルタ エコ&アートアワード2012」 入選展展示
2011年 第6回 西会津国際芸術村 公募展2011 ・巡回展
~ 2011年 国内外において、個展・グループ展・アーティスト イン レジデンス 等

◆インフォメーション
ごみ とはり で 新しいものを つくる。
ごみ(廃棄物、本来の役割を終えたもの。)
はり(針。小さな物や細い物の例え。手芸や手工業、また女性の家内仕事も連想させる。)
この2つの、現実社会においては一見弱く力のない存在にも見えるもの、
古いものや価値がないと思われているもの、を制作の主な素材とし、
新たな作品、新たな世界を生み出す。

2011年、着られなくなったた「古着のウール」を、フェルト用のニードル(針)で刺した
平面作品の制作を開始。
ゴミとして出された「発泡ポリエチレン」も素材として加え制作している。

古着のウールを針で刺し、絵具のように使って描く「平面絵画」や、
廃棄物のポリエチレンにリサイクルウールを針で植毛して作る「立体作品」、
リサイクルウーを素材にした「絵本」などの表現により、
作品の展示、書籍の発売、ワークショップ他、様々なかたちで活動している。