細胞アーティスト
オーマ / Ouma
● 主な技法:Mixed Media
ネット上にアップした自分の過去をさかのぼり、まったく記憶にない言葉をランダムに描画した。自分は覚えていないのにネット上には鮮明に記録が残っている。私は自分のことを変わらない私だと思っているのに、かつて私だった者を私とは思えない。
本作は他人のような私の自画像である。
本作では、マンガ制作のために錬成した一万を超すAI絵の中から、自身がマンガに使わなかった絵を選んでトレースし、縦スクロールマンガ状に掛け軸として制作した。SNSでよく話題にのぼるトレパクも、元絵が「著作権のないAI絵」ならば問題はない。
…本当だろうか?
オーマ Profile
東京都生まれ
◆受賞歴
2024
池袋アートギャザリング公募展 2024 入選
ART SHODO AWAJISHIMA, 奨励賞
2023
ニューヨーク公募展アートインキュベーション, 優秀賞
メタバースバーチャル美術館「COCO WARP」, 入選
2021
第16回タグボートアワード, 入選
2020
「アートにエールを!東京プロジェクト(個人型)」に採択
2016
新潟オフィスアートストリート 2016, 入選
古湯温泉 ONCRI 第 5 回「床の間アートコンペ 」 入選, 日本 グランシップアートコンペ 2016, 奨励賞
2014
PM AWARDS コンテスト 2014, ウルグアイ 風景、エコロジー、旅行部門 ベストフォトグラファー・オブ・ ザ・イヤー受賞(ウルグアイ)
2013
グランシップアートコンペ 2014, 奨励賞
◆展示歴
主な個展歴
2019
“Hospital ”, Hongti Art Center, 釜山, 韓国
“Research for the border between Living or Non-living thing ”, Artist residency TEMI, テジョン, 韓国
“INFINITE REPETITION / 无限循环”, IINNOO gallery, 上海, 中国
2018
集合生命, ニコラス G ハイエックセンター | THE SWATCH GROUP, 東京
2017
The World IV、アレクサンダーキャッスル、セルラッキアス美術館、マンッタ、フィンランド
2016
劣る者の楽園、ウナックトーキョー, 東京, 日本
主な選抜アーティスト・イン・レジデンス
2019
Hongti Art Center Residency 2019, 釜山, 韓国(September 1 – November 30) Artist Residency TEMI, 大田, 韓国(May 8 - August 17)
2018
ACCR - ODYSSEE ARTIST-IN-RESIDENCY PROGRAM 2018, モントレイユ, フランス (June 14 - July 13)
Danish Art Workshopsl, コペンハーゲン, デンマーク (May 23 - June 13)
2017
Swatch Art Peace Hotel, 上海, 中国 (November 20, 2017 - May 20, 2018)
SERLACHIUS MUSEUMS, マンッタ, フィンランド(September 1 - October 31)
Aboa Vetus & Ars Nova, Artist in Residence -program, トゥルク, フィンランド (March 15 - May 15)
◆インフォメーション
東京都出身、元獣医師。ある時から亡くなった子の絵を描いて家族に送るようになり、その数は100以上に。小さな絵に感動していただけたことをきっかけに、アートを通じて獣医師の仕事の本質である「ヒトの心の癒し」が全うできる方法はないかと考え始める。2013年に美術批評家・海上雅臣氏主宰のギャラリー・ウナックトウキョウで行った、ギャラリーを画で覆う個展をきっかけにアート活動を本格化。体験と創造を鑑賞者と協働する創作者の不鮮明な作品を通じ、新しい生命の定義を模索してきた。
主な作品は、細胞のような小さな作品が増殖と喪失をつづけ、一つの巨大作品として成長し続けるオープンエンドプロジェクト「系統樹/Phylogenetic Tree」。複数の細胞膜のような紙作品を鑑賞者が破壊、結合することで不確実な形状を生み出し続ける「集合生命/Life Continuous」など。
2016年よりSwatch Art Peace Hotel(上海)、ACCR - ODYSSEE ARTIST-IN-RESIDENCY PROGRAM 2018(フランス)、Danish Art Workshops(デンマーク)、Hongti Art Center(韓国)など世界13か所のアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。世界各地を渡り歩いてきた経験をもとに、これまで考えてきた生命観を医療に結び付けた「社会治療」という概念を提唱。 ヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」を踏襲しながら、すべての人を社会という生命体を治療する医師に変え、社会から治療される患者にするという「社会とヒトとの関係」を構想。創作を通じて、人と社会の最適な関係性を模索している。
アートプロジェクト「SORA」主宰。