ワイヤーワーク造形作家
山田命佳 / wire work artist
● 主な技法:ワイヤーワーク
私は金属の針金を手で曲げ続ける行為を作品 として表現しています。 金属の針金はそのままでは
冷たく硬い印象を受 けますが、手で曲げ続けることにより有機的な柔らかさ、軽やかさなど違う表情
を見せます。 また、 光が透過することにより存在があいまいな形態として存在します。
彼岸花は根に含まれる毒素のため,田畑を守る結界として古来より用いられてきました。
自然と人の間を緩やかに境界を守ってきた美しい ”朱い線” 。農村で育った私には彼岸花は自分と外界を分ける 「結界」の象徴でした。
「結界」とは一つの空間領域を設定する ことを指します。人が心地いいと感じる空間とは外界から区切られた隔離空間であり、人は 「結界」 の中に安らぎを感じると思います。
彼岸花は花が咲いている秋の間は葉が出ず花が枯れ冬になると葉を茂らせます。他の植物が枯れている時期に充分に日光を浴び、春になり他の植物が芽吹く頃になると地上部分は全て枯れます。
この彼岸花の生態に私は現代社会における人間関係との類似性を感じました。自然の中で,周囲に同調するのではなくあえて周囲とすれ違うことで周囲を害することなく自身も生き延びることが出来る彼岸花の生き方は、人口が都市部に集中し人間の関係性が過密になりストレスや軋轢を生じさせている人間社会における他者との関わり方や自身のあり方を考えさせられます。
私は作品の中で彼岸花の形態を表現することにより人と人との関係性、自然と
の関係性を考察し表現しています
山田命佳 Profile
1985年 新潟生まれ
長岡造形大学造形学部産業デザイン学科工芸デザインコース 卒業
◆受賞歴
2008 日本ジュエリーアート展under26部門 入選
2009 JJAジュエリーデザインアワード2009 新人優秀賞受賞
2010 日本ジュエリーアート展under26部門 入選
2011 JJAジュエリーデザインアワード2011 新人部門 入選
◆展示歴
2017 SICF18(スパイラル)
Accumulate Vol.4(JINENGALLERY)
Accumulate Vol.5
2018 個展 (JINENGALLERY)
ブレイク前夜展(BunkamuraGallery)
ARTinPARKHOTEL
2019 個展(JINENGALLERY)
2020 個展(JINENGALLERY)
八色の森美術展(池田記念美術館)
◆インフォメーション
私は金属の針金を手で曲げ続ける行為を作品
として表現しています。
金属の針金はそのままでは冷たく硬い印象を受
けますが、手で曲げ続けることにより有機的な柔
らかさ、軽やかさなど違う表情を見せます。また、
光が透過することにより存在があいまいな形態
として存在します。