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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2021 EXHIBITION
21/07/14[水]-21/07/19[月] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1

作家
副島泰平 / Taihei Soejima 

● 主な技法:写真、彫刻

私は現代の都市の中において生じている人間と自然との歪な共生関係や、都市のほころび、といったモノに特に着目し、写真技法を軸に作品制作をしています。

作品『The old sea』シリーズは、長さ10cm~20cmほどの鉄板の錆を海の景色に見立て、特殊な方法で撮影し、横幅1.5m~2mほどに引き伸ばしプリントしたものです。
「超長期的な時間の視点から見れば、人間の産業活動すらも自然の循環の中に内包されるかもしれない」
という気付きから、錆の中に自然の循環と海の景色を見出したこの作品は、古典写真技法とデジタル写真技法、そしてデジタル合成の融合によって成り立っています。

副島泰平

副島泰平 Profile

1992年 東京都生まれ

東京藝術大学美術研究科GAP専攻 修了

◆受賞歴
なし

◆展示歴
2021 「みえないものからみえるもの」展/ グループ展示/ 天王洲セントラルタワー 1F・アートホール

2020 「遊園地都市の進化──スクワット作戦会議 in 渋谷」/ グループ展示/ 渋谷・神泉

2019「Sprout! NISHIAZABU」/ 大泉工場Nishiazabu/ 西麻布

2018「コミテコルベールアワード2018」展 / ⼊選展⽰/ 東京芸術⼤学・⼤学美術館

2017「コミテコルベール2074、夢の世界」展/ ⼊選展⽰/ 東京芸術⼤学・⼤学美術館

2016「複雑なトポグラフィー動態と変化」展/ グループ展示 / 瀬戸内国際芸術祭・⾼松市栗林公園

◆インフォメーション
1992年、東京都豊島区生まれ、豊島区在住

私は都市の中において生じている、人間と自然との歪な共生関係に特に着目し、写真技法を軸に作品制作をしています。

私は絶えず再開発の行われ続ける東京都市部で生まれ育ちました。そして目まぐるしく変化し続ける街の中で、現代の都市の在り方に対して何か絶望に近い感情を持ちながら暮らしてきました。なぜなら東京の東京らしさと言われる姿、つまり街も人も絶えず変化し続ける街の在り方が、私にとっては故郷から故郷らしさが奪われ続ける悲しい在り方に他ならなかったからです。

そんな私が東京の中で悲しさをやり過ごす為に見つけた方法が、私の作品の出発点となりました。
それは街の中に文明の綻びや、歪な生態系、また自然の再侵略の兆候といったものを見つけ観察し、それらを愛でる態度でした。