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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2024 EXHIBITION
24/05/24[金]-24/06/02[日] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1&2

画家 イラストレーター
池田はるか / Haruka ikeda 

● 主な技法:アクリル絵の具に紙

ショートヘアーの子とロングヘアーの子、ふたりの女の子が織りなす「ちょっとうまくいかないコミュニケーション」をテーマに、幼い物語を絵画に閉じ込めた作品を発表しています。

私は90年代から現在に至るまでの漫画、イラストレーション、ゲーム文化に影響を受けながら、大学時代には油彩を入り口に絵画表現を学びました。卒業後は元々興味のあった漫画家を志しますが、挫折を経験し、漫画的表現をそのまま絵画に取り込むことを試みるようになりました。そうして、ふたりの女の子の箱庭のような世界観と、漫画のコマ的ともいえる連作を基盤に絵画を作るようになりました。

絵画に登場するふたりの女の子は、ボケ(ショートヘアーの子)とツッコミ(ロングヘアーの子)のように関係し、言い換えれば人間の「本能と理性」のようでもあります。この二つの要素は作品の中で永遠に仕掛けと反応を繰り返していて、本能だけでも理性だけでも成立しない、役割の異なるふたりがすれ違うように、永遠に届かない追いかけっこをしています。自身と他者の物語を寓話のように描きつつ、私達のコミュニケーションを女の子の幼い視点で捉えることによって、誰しもが身近なものとして解釈できる画面を探っています。

絵画に向かう姿勢として、たとえばそれは美術史のなかで、原始から繋がる普遍的な願いをレリーフに刻むように、中世から続く聖書や神話を絵画として書き綴るように、自分の中でそうありたい想いがあります。現代のポップアートとして、漫画的でありイラストレーション的でもある絵画を目指し、作品によって私達の「うまくいかないコミュニケーション」から、どこまでもふくらむ他者との豊かな繋がりを夢見ています。

池田はるか

池田はるか Profile

1990年 東京都生まれ

2013年 武蔵野美術大学 卒業

2011年 女子美術大学短期大学部 絵画コース 卒業

◆受賞歴
2023年 ヨロコビto gallery ライフアートアワード 入賞

◆展示歴
2020年 個展「わたしとあのこのいつかのやりとり」新宿眼科画廊
2021年グループ展「good morning」mount tokyo/東京
2021年 グループ展「2021年の雛祭り」shuuue/東京
​2021年 個展「ふたりあそび」BLANK/東京
​2022年 グループ展 「あしたのゆめしか展」art complex center tokyo/東京
2022年 個展「あの子、家、わたし」art complex center tokyo/東京
2022年 グループ展「UTSUWA」白白庵/東京
2023年 個展「たびのふたり一座」art complex center tokyo/東京
2024年 公募展「いい芽ふくら芽in tokyo2024」

◆インフォメーション
東京都出身
ボケとツッコミのように正反対な二人の女の子の
ちょっとだけすれ違うやりとりを絵画で連載するように
イラストレーション、漫画、絵画の要素を混ぜ込んで連作を製作しています。
かわいらしくも少し何かが足りない二人の姿を通して、だれもがもっている自身や相手に対する「幼さ」を親しみやすくコミカルに描いています。