アーティスト
mous / mous
● 主な技法:銅版画
版(プリントやコピー)という複製技術への関心を起点に、「コピー」と「オリジナル」の関係を探っている。
現代において、イメージや音楽、プログラムなどあらゆる情報はコピー可能であり、複製されたものがそのまま「オリジナル」として流通している。サンプリングやリミックスといった手法が一般化した現在、「オリジナル」とは何かという問いは、より身近なものになっている。
本作では、インターネットや印刷物からイメージを参照し版を制作し、拡大・縮小、切断、再構成を繰り返す。さらにそれらを銅版へと転写し、異なる紙に印刷することで、同一性と差異を併せ持つ複数の像を生成する。
こうしたサンプリングとリミックスの反復によって生まれたイメージは、果たしてオリジナルと呼べるのか。
展示空間では、それらの作品をグラフィティステッカーのように壁面へ増殖させる。類似しながらも異なる像が並置されることで、ひとつひとつのイメージの固有性と、その不確かさが同時に立ち上がる。
本展示が、「コピー」と「オリジナル」をめぐる新たな視点を生む契機となることを期待している。

