木曜日 / mokuyoubi
● 主な技法:透明水彩
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木曜日
「どこへでも行ける」
透明水彩、色鉛筆、鉛筆、水彩紙
22.4×36.8㎝ -
木曜日
「色や形が変わっても」
透明水彩、胡粉、色鉛筆、鉛筆、水彩紙、毛糸
14.9×14.9㎝ -
木曜日
「放流」
透明水彩、胡粉、アクリルガッシュ、FINETEC、鉛筆、水彩紙
25.6×30.9㎝ -
木曜日
「本当のこと」
透明水彩、アクリルガッシュ、鉛筆、水彩紙、画用紙
25.4×20.3㎝ -
木曜日
「こころ」
透明水彩、FINETEC、鉛筆、水彩紙
10×14.8cm -
木曜日
「宇宙の広げかた」
透明水彩、アクリルガッシュ、鉛筆、水彩紙
16.5×21.7㎝ -
木曜日
「光の集めかた」
透明水彩、色鉛筆、鉛筆、ペン、水彩紙
10×14.8cm -
木曜日
「きみの街」
透明水彩、鉛筆、FINTEC、水彩紙
10×14.8cm -
木曜日
「約束」
透明水彩、FINTEC、鉛筆、水彩紙
9×6.8㎝ -
木曜日
「雲が月を隠す理由」
透明水彩、FINTEC、水彩紙
8.5×7.5㎝
私にとって絵は行ったことのない世界への扉であり、居場所をうまく見つけられなかった子ども時代の非常口であり、物語の中に入ることのできる切符でした。
今でも好きな絵に出会った時は鑑賞というよりもその中に入って遊ぶという感覚が近いような気がします。
なので自分の絵も気軽な気持ちで絵の世界のお話を楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回の展示では絵と現実の世界がより近く感じられるようにガラス板を外し、額の外側に絵が飛び出すよう絵を切り取ったり重ねたりしました。
そして絵同士も一枚で完結するのではなく、現実の世界で私たちがお互いに関わり合って生きているように影響を与え合うような見せ方をしたいと考えました。
『どこへでも行ける』
絵本、小説、漫画などからどこへでも行ける、何にでもなれるというイメージを膨らませて描きました。
『色や形が変わっても』
伝えることをテーマに描きました。
言葉で気持ちを伝えることはとても難しいです。
思ってもみない方向へ転がったり、誤解されてしまったり。
それでも思いを伝え続けたい。
絵や漫画や音楽や映画など、そのための方法が沢山あることに救われています。
『放流』
絵を描き続けるためにはインプットとアウトプットのバランスがとても大事だと感じています。
しかし私はアウトプットの方が苦手で感情を溜め込んでぐちゃぐちゃになってしまうことがよくあります。
鍵を開けて自分の中にあるものを解放したいという欲求を描きました。
『本当のこと』
放流と対になる作品です。
言葉にして主張できなくても心は自由であること、それを自分自身が知っているということもまた大切なことだと思っています。
『こころ』
掴めたと思うと形が変わる。
だましぶねに例えて表現しました。
『宇宙の広げかた』
幼い頃、本は私の狭い世界を広げてくれました。
水彩画を始めたばかりの頃の作品ですが、テーマが同じなので今回の展示に含めました。
『光の集めかた』
どんな場所に居る時も自分にとって良い面、悪い面は必ずあります。
そこで何をしたいのかを考え、目標のために知識を深め、自ら変わっていく工夫をすることは棚田を作ることと似ているように思います。
『きみの街』
幸せな気持ちや満たされない気持ちを月の満ち欠けに重ねたり、傘を悲しいことから守ってくれる象徴として描くことが多いです。
コロナで人と会えなくなった時期に遠くにいる友だちのことを考えながら描いた絵に少し加筆しました。
『約束』
小指はちっぽけなもの、双葉は希望。
『雲が月を隠す理由』と合わせて、悲しいことを未来の光にしていく物語を作りました。
『雲が月を隠す理由』
今までにセルフオマージュとして何度か描いている作品です。
『約束』と合わせてひとつのお話になります。
木曜日 Profile
1979年 神奈川県生まれ
0東海大学 海洋学部 卒業
◆受賞歴
2023年『いい芽ふくら芽RS』八犬堂ギャラリー賞
2024年『IAG AWARDS 2024』入選
◆展示歴
2018 個展「よりみち」千葉
2019 個展「十色」千葉
2020 個展「夢喰いたちの行進」両国
個展「迷いの森」津田沼
他グループ展多数
Planethand、gallery hydrangea、八犬堂ギャラリー、アトリエキプリス、千鈴舎など
◆インフォメーション
心象風景を子どもの姿に重ねて描いています。
寂しさや悲しさ、怒りの中にも複雑に多くの想いがあって、それはネガティブなものだけではないと感じています。
その中にあるあたたかく、切なく、穏やかなものを形にすることで多面的に表現したいと思っています。