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記憶とは絶えず変化していくものである。時系列が入れ替わったり、抜け落ちてしまったりする。そのときに感じてる感覚は、その瞬間しか感じ得ないもので、記憶になった時点で変化してしまう。幼少期の記憶を元にしたアニメーションを、モーターで駆動する複数のフリップブックマシンで映し出す。モーターの個体差、回転軸の僅かな歪みや、紙の摩擦で回転速度は異なり、同期していたアニメーションは徐々にずれていく。バラバラにずれたアニメーションも、偶然同期することがある。あたかも記憶の奥底にしまっていた感覚を思い出すかのように。