造形作家
しらや / silaya
● 主な技法:染色布とビーズのコラージュ
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しらや
「超自然の水に糸を垂らす」
布コラージュ 綿布・絹・ビーズ・スパンコール・墨・糸
W60×H50cm -
しらや
「歓待」
布コラージュ 綿布・ビーズ・糸
W105×H159cm -
しらや
「コーリング」
布コラージュ 絹布・藍・ガーゼ・スパンコール・糸・アクリル絵の具・パネル
W14×H18cm -
しらや
「アピアランス」
布コラージュ 綿布・ガーゼ・ビーズ・糸・アクリル絵の具・パネル
W18×H14cm -
しらや
「また」
布コラージュ 綿布・ガーゼ・ビーズ・糸・アクリル絵の具・パネル
W30×H30cm -
しらや
「光を忘れる」
布コラージュ 綿布・ガーゼ・スパンコール・糸・アクリル絵の具・水彩絵の具・パネル
W41×H32cm -
しらや
「漂流記」
布コラージュ 綿布・ガーゼ・リネン・スパンコール・糸
W35×H227cm
精神と時の部屋
糸を伝ってあなたのなかに入る。
あなたの傷も歓びも、あなただけのものではないと知る。
展示空間では隠れること・さえぎることが意味をなす時もあると考えています。
外的刺激を抑えることで経験の深度は変わります。
布の作品を作ることは、糸でおこなう顕在意識と潜在意識のかくれんぼです。
布の作品は照明の条件によって見え方は違ってきますが、光を通すことで
表と裏を一体化します。
展示物は縫うことによって形作られたあいまいに崩れた記憶やにじんだ信念、
または忘却のプロセスなど、時間と記憶に関する作品です。
それは手当の形跡です。
回復の過程で新しい皮膚のように傷を覆うことは装飾でもあり、
記憶のように事実の記述を邪魔するかもしれませんが、
経過も含めてそこにあることも事実になります。
事実も記憶も毎日新しく生まれ、更新されます。
展示はすでにいなくなった者たちへもひらかれます。
しらや Profile
1979年 静岡県生まれ
2005年 セツ・モードセミナー 卒業
◆受賞歴
2022 HB gallery FILE COMPETITION vol.32 鈴木成一賞受賞
◆展示歴
2023 個展「コーリング」FALL
2022 FILE COMPETITION vol.32 鈴木成一賞受賞展「絵は光を待つ」 HB gallery
2019 二人展「くうきのいろくうきのかたち」Coffee and galleryゑいじう
2019 グループ展「いごごちの居場所」東京芸術劇場
◆インフォメーション
しらや/造形作家
精神保健福祉士として精神障害をもっている方と過ごしながら、ライフワークとして「待機と忘却を縫合して再生する」をテーマに、独学のビーズ刺繍と大学で学んだ民俗学と和裁の知恵とを通じて、絵と刺繍のコラージュ作品の制作・展示をおこなっている。
セラピーとアートの境目はどこか。作品も一つのナラティブになってしまうだろう。それでも作品制作には人の意識へ注意を払うことも力となると考える。作品を体験するのは現時点ではAIではなく、心身のある存在なのだから。