宍倉 志信 / Shinobu Shishikura
● 主な技法:メディアアート・ビデオゲーム
本作、「子どもたちの庭」の名前の由来は、世界で初めて「幼稚園」と言う概念の構築、 およびその設立を行ったフリードリヒ・フレーベルが立ち上げた小児向け教育施設に自らつけた名前「Kindergarten」の意訳から来ています。 そして彼の生み出した大きな功績の一つに現代の「積み木」の原型となった玩具「恩物」 の発明があります。 一方日本では過去に、全く異なる形でこのような積み木遊びに似た物語が、主に親子向けに 流行していました。それは「賽の河原の石積み」です。 両者は物語や価値観を「信仰」へと変容させながら人間に入力する装置としての「玩具遊 び教育」の一原型を示しているといえるかもしれません。 本作ではこの点に注目し、両者を掛け合わせたビデオゲームを制作しました。
宍倉 志信 Profile
1996年 京都府生まれ
2019年 東京芸術大学絵画科油画専攻 卒業
2021年 東京芸術大学映像研究科メディア映像専攻 修了
2024年 東京芸術大学映像研究科映像メディア学博士後期課程 1年
◆受賞歴
・東京芸術大学映像研究科メディア映像専攻修了展 Media Practice20-21 買い上げ賞
・Artists in FAS 2023 入選
・文化庁メディア芸術クリエイター支援事業採択
・ATAMI ART GRANT GRANTアーティストとして採択
◆展示歴
2021年
個展「Cyber Reincarnation Seminar」(Art space kimura ASK?-P、東京 )
グループ展「Where is my body?」(LEESAYA gallery, 東京 )
2022年
グループ展「惑星ザムザ」( 小高製本工場跡地、東京 )
グループ展「P.O.N.D」( 渋谷 PARCO、東京 )
2023年
グループ展「Artists in FAS 2023」( 藤沢市アートスペース , 神奈川県 )
芸術祭「ATAMI Art Grant」(ATAMI ART VILLAGE, 静岡県熱海市 )
◆インフォメーション
宍倉志信は既存の形式に縛られることなく、祭壇やコンピューターゲーム、レクチャー的映像、健康機器、 スロットマシンなど、様々な形態で制作を行ってきた現代アーティスト。
人間の欲望を制御する技術を用いたメディ アのあり方を制作/発表を通じて探っている。