アーティスト
カツオ(のえ)ブ(ォ)シ / KATWO(noe)V(o)SHI
● 主な技法:日本画材を用いた制作をしています。
本作は、キャラクターを描写の対象としてではなく、視線と身体体験を組織するものとして配置する試みである。
平面作品、カーテン、床作品を連鎖的に配置することで、来場者は「見る」「覗く」「踏む」といった行為を通じてキャラクターに接近する。
ここで生じるのは物語や理解ではなく、配置と動線によって発生する視覚体験である。
本展示は、マンガ的表現に内在する配置原理を、読解以前のレベルで空間へ転用する。
《キャラクターのためにある城/教会になれた残骸》は、キャラクターを祀る制度が崩壊した後もなお作動してしまう、視覚の残余を示す。
本作は、キャラクターを批評する展示ではない。
キャラクターを成立させてきた〈見る側の身体〉そのものを展示している。
本展示では、正面から作品を見続けることが最も成立しにくい。
鑑賞者がどこに立っているかは、作品によって事後的に決定される。


