美術家
大野修平 / shuhei ohno
● 主な技法:近年では枝に建材用ウレタンフォームに彫刻した作品を制作。 他には、成長したかのように精巧に繋ぎ合わせた植物や、昆虫に教育を施し育てる作品など多岐にわたる。主に実物の植物や昆虫を使用する。
大野修平の作品は、成長、パターン、修復、制御といった前提化された仕組みに対して、最小限でありながら持続的な介入を行うことから成り立っている。大野はこれまで、偶然拾った枝を繋げて再生する、蝶の翅の模様を書き換える、昆虫に環境を与え育てる、等の試みを行ってきた。
結果的に、枝は修復されるのではなく人工的な物質によって侵食される。蝶の翅は装飾されるのではなく、その構造を攪乱するように書き換えられる。昆虫は観察される対象ではなく、制約された環境の中で行動を引き出される存在として配置される。
これらに共通しているのは、制御が安定をもたらさないという点である。介入は構造を不安定化させ、機能しているようでいて解決されない状態を生む。
作品は明確な結論を提示せず素材やイメージ、生物が与えられた枠組みから逸脱し始め、その条件や記憶を提示する。

大野修平 Profile
1975年生まれ
2001年 多摩美術大学絵画科油画専攻 卒業
◆受賞歴
【入選】岡本太郎現代芸術賞、SICF、昭和シェル石油現代美術大賞展、アーティクル賞、他多数
【審査員賞】タグボートアワード2013、リキテックスアートプライズ2013
【大賞】トーキョーアートナビゲーションコンペディション
【その他】福沢一郎賞
◆展示歴
2024・いちかわ芸術祭(千葉県立現代産業科学館)
2023・ART KAMIYAMA(渋谷区上山町住宅)
2022・つくばアートサイクルプロジェクト2021-2022 アントロポセン 分岐点を超えた景色 (つくば市美術館)
2021・いちはら×アートミックス2020+(市原市)
2020・つくば北条アートプロジェクト(谷中の杜 / 筑波市)
2016・ART TAIPEI 2016 (台北貿易センター)
2016・Butterfly Dream 大野修平×水口鉄人 (gallery COEXIST-TOKYO/東京)
他多数
◆インフォメーション
今回の作品は、道で枝を拾った事から始まった私のライフワークで、どこのものともわからない枯れ枝を繋ぎ合わせ、再び植物に戻す作品です。そして今回は【枝を修理する】試みで、枝と枝を繋げる為に建材用ウレタンフォームを使用しました。本来は建材欠損部分埋めるものですが(他にも用途はありますが)、これらは植物と同じように水分を吸って膨張し拡張します。そこから私は、かつてあったであろう葉や枝、他の生物たちの物語りを想像し、再び植物としての姿を作り直します。

