KONOYO.net

池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2026 EXHIBITION
26/05/15[金]-26/05/24[日] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1 & 2

「IAG AWARDS」は池袋の街とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展です。
全国からの応募者約400名の中から、現役アーティストを中心とするIAG審査員たちによってジャンルや年齢を問わず選抜された60名の精鋭アーティストたちが、東京芸術劇場に集結いたします!

Open: 11:00~19:00 (初日15日は14:00~)

土屋じゅり / Juli Tsuchiya 

● 主な技法:写真

私は時間が連続しているという感覚にどこか違和感を覚え、同一の風景に異なる時空を挿入する制作を行いました。

この固有名を持たない森の風景の内部には、けして重ならないはずの時間と、わずかにずれた場所が静かに共存しています。
画面中央の鏡面に映る像は周囲とは異なる時間に属しており、且つそれは必ずしも同じ場所の季節差というわけではありません。

時間のずれとして受け取られる違和感は、同時に空間のずれでもある。

写真は出来事を記録として固定します。
しかし、固定された像がそのまま真実であるとは限りません。
仮に真実を写していなかったとして、それでもシャッターを切った瞬間の光景は、たしかにそこに存在している。
その確かさと不確かさのあいだに、本作は静かに立っているともいえます。

土屋じゅり

土屋じゅり Profile

1985年 アメリカカルフォルニア州に生まれ、その後日本で育つ生まれ

2011年 東京ビジュアルアーツ専門学校 写真科Ⅱ部 卒業

◆受賞歴
2014 年 ACT アート大賞展写真部門 準優勝賞
第15 回上野彦馬賞 九州産業大学賞受賞
2015 年 ACT アート大賞展写真部門 最優勝賞
2019 年 CANON GINZA presents SHINES[シャインズ]第2 回ファイナリスト
2022 年 ソニーイメージングギャラリー銀座 Future 部門入賞
2025 年 THE HARMONYST主催「Canvas Call 2025」ファイナリスト

◆展示歴
2015 年 初個展「まよなかのさんぽ」開催
2016 年 個展「SHORT STORYS」開催
2017 年 個展「しずかなじかん」開催
2018 年 個展「まよなかのさんぽ」開催(KURUM’ ART contemporary)
2022 年 個展「静かな時間に」開催(ソニーイメージングギャラリー銀座)
2024 年 企画展「結_YUI」(仏パリEspace Sorbonne 4)招待作家
2025 年 個展「立ち止まった先で、」開催(KURUM’ART contemporary)

他、企画展・グループ展などに多数参加

◆インフォメーション
アメリカと日本のルーツを持ち、写真作家として活動を続けています。

日常の中にふと現れるゆらぎの狭間。 見慣れた日常のなかに急に現れては消える幻想のような一瞬が、私にはよくあります。 私の場合、それは幼少期からの幻視の光景や幾度も見た夢の記憶の欠片、よく読み聞かされた物語の印象など、自身の中に蓄積された様々な記憶のシーンです。 その一つ一つは非常に断片的でとても淡いイメージですが、同時に自分という人間を形成している大切な“何か”のように感じられてなりません。
作品制作では、そういった断片的な非日常のイメージをカメラの前で人為的に再現し撮影した写真や、現実のありのままの風景写真などを、展示の際はあえて織り交ぜることで、現実と非現実、日常と非日常の違和感や、その境界をなぞりながら、その向こう側に何があるのかを探っていくことテーマにしています。

これまでの作品展では、「この被写体は本物?偽物?」「こんな風景はどこで撮影したのか?」「絵のように見えるから本当は写真ではないのでは?」といったご質問やご感想を来場者の方々からいただくことがとても多く、毎回興味深く感じています。 これは、写真作品であるからこそ生まれる問いなのではないかと思います。 “写真”は写っているものそのものが“情報”として提示されますが、伝えたいことは更にその向こう側にあったりします。
『非日常的なアプローチ』に私が繰り返し挑もうとするのは、人の思う“本当”とは何かを問いたいからだと思います。