石田 麻衣「 令月 」
- ID
- exid39312wid37125
- 技法
- 和紙、墨、日本画材
- サイズ
- F20号
- 制作年
- 2021
- 制作点数
- 1
- Edition
- 額装
- 無し
- 特記事項
- 令和の元号の元となった和歌「梅花の歌三十二首の序文」の書き下し文です。
初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾く、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封ぢらえて林に迷ふ。庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。
ここに、天を蓋にし地を坐にし、膝を促け觴を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然自ら放し、快然自ら足る。もし翰苑にあらずは、何をもちてか情を述べむ。詩に落梅の篇を紀す、古今それ何ぞ異ならむ。よろしく園梅を賦して、いささかに短詠を成すべし。
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