KONOYO.net

KENZAN2020

2020/6/25 thu. - 29 mon. @ KONOYO.net

水口麟太郎「 RINKAKU-解ける曼荼羅- 」

水口麟太郎/RINKAKU-解ける曼荼羅-/exid543wid518
  • 水口麟太郎/RINKAKU-解ける曼荼羅-
  • 水口麟太郎/RINKAKU-解ける曼荼羅-
  • 水口麟太郎/RINKAKU-解ける曼荼羅-
  • 水口麟太郎/RINKAKU-解ける曼荼羅-

水口麟太郎「 RINKAKU-解ける曼荼羅- 」

ID
exid543wid518

技法
ホットメルトボンド、グラスファイバー、低反射塗料、キャンバス

サイズ
900 x 900mm

制作年
2019

制作点数
1

Edition

販売点数
1

価格(税込)
1,045,000円(税込)

特記事項
小さく透明な「水の花」ユニットは私の没頭,そして自由の形だ。小学校の図工の時間で出会い,私を感動させたホットメルトボンドという素材。フランスでの滞在生活の中で生み出した,ボンド自体を主役にする技法だ。
通常の白濁としたボンドではなく,パリのショップを巡って見つけたうっすらと青く,透明度の高いボンドを使用している。グラスファイバーを芯にして,熱したボンドを伸ばして漢字の「水」をモチーフとした花弁をつける。花弁の作成には,書道の基礎「払い」の技法を用いている。ボンドが固まるのを待ちながら,徐々に細く伸ばしていき,完全に冷え固まる前に形を微調整する。両腕の動きに集中し,ボンドの状態とにらめっこしながら,10分かけて丁寧に1つの花を仕上げていく。
1つ1つが微妙に異なる水の花は人の思考の揺らぎやエゴイズムを象徴し,六角形をベースとした花の1つ1つが繋がことで均一ではない多彩な表情を作り出すことで,万物の,目に見える形だけではない内面の輪郭を浮かび上がらせる。

グルーガンにて作成した大量の花を用いた六角形の集合を無理やり丸の形に切り取ることで,現代社会における歪で,けれど妙に秩序立って見える人々の繋がり表現した作品。花1つを一個人と捉え,その相互関係とそれが生み出す全体の社会的集合の輪郭である。秩序立った花の配置の中で,1つとして同じ形の花がないことに気づいた時,鑑賞者は自身の輪郭は解(ほど)け,作品の中の花に溶けてゆく。
※仮額がついていますが外しての展示が可能です。また表面塗料は引っかきなどに弱いです。

商品のお問い合わせ

水口麟太郎のその他の出品作品

int(1714020841)