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KENZAN202121/09/22[水]-21/09/26[日] @ 東京芸術劇場

牧田 紗季 / Saki Makita

● 主な技法:日本画

「暁に落ちる」
暗い夜の帳を切り裂きながら、暁の空に落ちていく。夢から目覚めることに、このようなイメージを持っています。夢の世界にずっといたくても、いつもそれはかなわず、現実の世界に落下してしまいます。

「夜な夜な」
出せない手紙が夜な夜な増えていく。
伝えられずに増えていく言葉は、いつか届くようにと願いをこめられ、折り鶴となったのでした。

「送り日」
なにかがなくなった日。なにかがいってしまった日。今まで何度過ごしたかわからないそんな日を、これから何度過ごすかわからないそんな日を、静かに送るための絵です。

牧田 紗季

牧田 紗季 Profile

1990年 鹿児島県生まれ

多摩美術大学大学院 修士課程絵画学科 日本画領域 修了

◆受賞歴
「いい芽ふくら芽 in Tokyo 2021」入選
「第13回福知山市佐藤太清賞公募美術展」入選
「第25回臥龍桜日本画大賞展」入選

◆展示歴
2021年
かさなる波紋(s+arts/六本木)
2020年
個展 こころの奥には何がある(s+arts/六本木)
山本冬彦が選ぶ若手作家小品展Ⅵ(枝香庵/銀座)
2019年
素材と内面(s+arts/六本木)
2016年
個展 つめたいまどろみ(画廊Zaroff/初台)
2015年
個展 白昼夢と投身(アートスペース88/国立)
個展 耳鳴りの間(ギャラリー椿/京橋、アートスペース亜蛮人/大阪)

◆インフォメーション
重力から解放されたような情景に惹かれます。
浮遊感のあるモチーフや現実味を欠いた世界をよく描くのは、そのせいかもしれません。

過去の記憶、夢の世界といった「ここではないどこか」を切望する気持ちは現実逃避願望ともいえるでしょう。

しかし、身体は現実の世界から離れることはできません。

過去と未来、夢と現実を行き来しながら、どうしても「いま」「ここ」に生きなければならないという葛藤は、きっと多くの人が感じたことがあるのではないでしょうか。

そんな苦悩を抱きながらも現実に生きなければならない私の、そして鑑賞者の、不安や孤独感、悲しみや痛みを作品という形にすることで昇華させられることを望み、制作しています。