画家
岡本 博紀 / Okamoto Hiroki [Gallery1]
● 主な技法:ドローイング
-
岡本 博紀
「虹之輪唱」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク、紅茶
F0号 -
岡本 博紀
「季節」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、紅茶、インク
SSM号 -
岡本 博紀
「虹色之縁」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク、紅茶
F0号 -
岡本 博紀
「朝ノ刻」
ドローイング / 水彩紙、インク、紅茶
6,5×10,3cm -
岡本 博紀
「昼ノ刻」
ドローイング / 水彩紙、インク、紅茶
6,5×10,6cm -
岡本 博紀
「夕ノ刻」
ドローイング / 水彩紙、紅茶、インク
6,5×10,6cm -
岡本 博紀
「春」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク、紅茶
S4号 -
岡本 博紀
「色層」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク、紅茶
F0号 -
岡本 博紀
「海千山千」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク、紅茶
F10号 -
岡本 博紀
「遠雷」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク
21×29,7cm -
岡本 博紀
「闇光」
ドローイング / 板パネルに水彩紙、インク
F0号
私は「記憶」をテーマに作品を描いています。人間は生きていく中で様々な取捨選択を強いられますが、これらを続けていく中で次第に自己や人格が形成されて行き、成功や失敗の経験を得て社会の中で成長をしていくことになります。
ですが、その選択の中で切り捨てられていったものは、全くの無になるということではなく、頭の中の片隅で塵や埃の様になって積もっているのではないかと思うのです。
「塵や埃」と言うと汚いと思われるかもしれませんが、例えば埃というのは様々な色の繊維が集積され結果として灰色に見えているだけなので、元を辿れば一つ一つのしっかりした色を持った存在であると言えます。私の作品はグレートーンを背景としたものが多いのですが、それは様々な色を持った記憶が複雑に頭の中で絡み合って結果的にグレートーンとして反映されたものになっています。
そうした朧気な記憶をモチーフにしているので描かれる対象は具体的な形を成していなかったり、ぼやけていたりします。人によっては、作者の想定しているイメージと全く別のものに見えることでしょう。
然しこれは鑑賞者の方々に全てを委ねるということではなく、描く対象を記号化し作者と鑑賞者の間にある共感性を推し量る行為でもあるのです。私の描く作品は、「私はこう思ったけど言われてみればそうしたイメージもあるな」という共感性を引き出すための触媒です。勿論、「いや、私はそうは思わない」「その印象はなかった」と思う方もおられるでしょう。それは至極当然なことで、寧ろそうした方々によって、別なる新鮮なイメージが発掘されることも含めた作品となります。
私がこうした作品を描くのは、アートというものの魅力が自己完結したものではなく、自分の認識を一歩超えた先(認識の外側)にあるのではないかと感じているからです。そして、こうした絵を描くことで僅かながらでも、鑑賞者の方々と絵を通して共感することが出来れば、それが一番の幸いとなるでしょう。

岡本 博紀 Profile
1990年 大阪府生まれ
2015年 大阪芸術大学大学院 芸術研究科 絵画領域 修士課程 修了
◆受賞歴
2015年 大阪芸術大学大学院修了展 塚本英世賞
2018年 いろやの0号展 ピカソ画房賞
2020年 日本文藝アートコンペティション 奨励賞
2020年 ヤングアーティスト公募展『いい芽ふくら芽2020』 八犬堂ギャラリー賞
2022年 いい芽ふくら芽in Tokyo 優秀賞
2023年 ZEROTEN2023-Aichi- GALLERY龍屋賞
2023年 WWW展 ai gallery 賞
2023年 いい芽ふくら芽in FUKUOKA グランプリ・みぞえ画廊賞
2024年 AQUART2024 箱々賞
2025年 AQUART2025 オーディエンス賞・ブルー賞
◆展示歴
2021年 9月 線を引いて一線を画す-Draw The Line-(松坂屋上野店)
2022年 8月 個展『-折々の旅-』(東京・京橋/八犬堂ギャラリー)
2023年 1月 ONE ART TAIPEI(台湾・台北)
2023年 2月 ART!ART!OSAKA(大丸梅田店)
2023年 10月 個展『面影を辿る』(東京・矢口渡/Gallery futari)
2024年 4月 NEO POP PROJECT PART3(兵庫/神戸阪急本館4階アートギャラリー)
2024年 4月 神戸アートマルシェ(兵庫/メリケンパークオリエンタルホテル)
2024年 6月 個展『透明の行方』(大阪・南船場/ai gallery)
2024年 11月 個展『ほころびの陽より』(東京・銀座/銀座中央ギャラリー)
2025年 3月 個展『風の匂い、彼方の光』(大丸梅田店)
◆インフォメーション
【作品について】
主な画材としてインクとペンを用い、『風景と記憶』をテーマにした作品を制作。
伝統的な文様の一つである「青海波」を画中に描き、風景の中に流れる悠々とした時間の感覚を表現しています。
【制作への想い】
私は、常日頃より絵という存在は言葉だけでは伝えられない、複雑で曖昧な感情や機微を表現するひとつの方法だと考えています。例えば、色々な感情が混ざりあって涙ぐんでしまったりするのは、感情が自らの中だけに留めておけない状態になるからですが、そうした感情の受け皿になるのが絵というものだと思います。
作品はあくまで私の個人的な記憶に基づいたものですが、普遍的な風景を題材にしているので感覚を共有する様に、そして自らの中に埋もれている記憶を掘り起こす様に作品のイメージを辿って頂ければ幸いです。



