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アート4コマ公募展
漫喜利 -MANGIRI- 2020
20/07/17[金]-20/07/19[日] @ 東京芸術劇場 5F Gallery2

アートとマンガの垣根を超えて新たな才能を発掘する、「池袋アートギャザリング(!AG) 」による新企画公募展の大賞、各審査員賞をはじめとする各賞と入選作品を発表します。マンガの原点「4コマ」という形式に創意を盛り込んだ、多彩な作品をご覧ください。
<審査員>
審査員長しりあがり寿〈漫画家〉
小田雄太〈デザイナ一/アートデイレクター〉
関谷武裕〈トーチweb編集長〉
中村ケンゴ〈美術家〉
山内裕文〈東アジア文化都市2019豊島マンガ•アニメ部門事業ディレクター〉

作家
深津左 / Fukatsu Hidari 

● 主な技法:日本画

『MANGA』は本当に芸術になるのだろうか?ルーブル美術館が漫画を第9の芸術と認めたその動きを、私は懐疑的に捉える試みをする。
全て鵜呑みにするのではなく、議論することこそ今後の『MANGA』の発展に繋がると考えた。
また、アートの役割の一つに、「反抗」「批判」などがある。それは、決して対立するためにあるためではなく、意見として必要なものであり、それを意図的に作り出すことが今回の目的だ。また、それがあることによって、主軸のテーマはさらに深い結論を得ることに繋がるだろう。
果たして、『MANGA』にとって、芸術に昇華されることは望ましいことなのだろうか?
日本の『MANGA』としての価値は、一体どこにあるのか?コンテンツとしての文化なのか、それとも、『MANGA』そのものの文化なのか。
近年では、漫画を原作とする、映画化やアニメ化、舞台化などといった別のものに転換させる一連の動きが多く見られる。娯楽作品としての『MANGA』の中にある芸術性とは。
消費的とされる漫画をあえて繰り返し使い、再生可能なコンテンツとする思想が目指すものとは一体何か。発展か、衰退か。
消費物とされる漫画の「消費」がなぜネガティブに捉えられてしまうのか。なぜ他の何かにカテゴライズされなければ、愛されないのか。美術のために作られたのではなく、漫画は漫画のために作られるべきである。

いわゆる、役目を終えたパッケージに漫画を描くことによって、そのものにこそ価値があるということを表現した。

作品を介した意見のやりとりこそ意味をもつと感じ、これによって様々な意見が交わされ、『MANGA』の発展に繋がることを祈っている。

深津左

深津左 Profile

1996年 愛知県生まれ

愛知県立芸術大学日本画専攻 卒業

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