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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2022 EXHIBITION
22/05/20[金]-22/05/25[水] @ 東京芸術劇場 5F Galllery1&2

「IAG AWARDS」は池袋の街とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展です。
今年から新たに、アートの新たな地平を目指し、展示する漫画=「漫喜利」部門と「音源指定映像部門」を新設!
全国からの応募者約450名の中から、現役アーティストを中心とするIAG審査員たちが
ジャンルや年齢を問わず50名前後の精鋭アーティストたちを選抜、東京芸術劇場に集結いたします!

古西穂波
古西穂波 / honami konishi 

● 主な技法:木彫

字や画像など、すべての情報はビットやピクセルの“組み合わせ”で表現されている。インターネットで検索した人物の画像をモチーフにして自ら最小単位を設定し、木目を意識的に出すことで時間の経過を表している。細胞のように小さな「情報」の集まりを構成することを試みた。
機械的に見える表面からアノニマスな存在としての人物像、量産可能な表現としてこのようなアルゴリズムの表現を展開している。「木」という質量がある『もの的』な存在としてではない見え方、動くもの、儚いもの、スイッチをオフにしたら消えるものというような、現代の人が見る・見られるという関係を実体化する映像的造形を示したい。

古西穂波

古西穂波 Profile

1996年 兵庫県生まれ

武蔵野美術大学 4年

◆受賞歴
第56回神奈川県美術展 奨励賞
Any Kobe with Arts 入選

◆展示歴
2018 「二彫展」武野美術大学(東京)
「武蔵野美術大学オープンキャンパス」武蔵野美術大学、小平 東京
2019「くうかんとりっこ」武蔵野美術大学、小平 東京
「小平アートサイト:よりみち芸術」 小市中央公園、小平 東京
2020「逸脱展」武野美術大学、小平 東京
2021 「令和二年度 武蔵野美術大学卒業・修了制作展」武蔵野美術大学、小平 東京
「PEACEFUL展」石川画廊、銀座 東京
「コンシン展」gallery UG、馬喰町 東京
「SICF22] スパイラル、南青山 東京
「through me,through you」 Gallery T-space、品川 東京
「CORE part2」阪急メンズ東京 TAGBOAT Gallery、有楽町 東京

◆インフォメーション
私は彫刻家として活動している。
都市から建造物、人、その人の内面というように、日常でのある存在の解像度が上がっていくような感覚を取り入れ、彫刻を制作している。
人間の身体が情報化されている現代において、その存在はヴァーチャルな空間において非常に可塑的なものである。
現代文化の多くがカメラと密接に関係している。私たちは毎日のようにsnsのタイムラインをさかのぼり、それとなく眺めている。
絶え間なく更新し続ける日常のように消費される対象を捉えるために、私たちと同じように、呼吸をして質量を持ち、仏像や建築などの様にこの先何百年と残り続ける「木」という素材を用いて、映像と実体が共存している存在として、彫刻でイメージの流動性を実体化させることを試みている。

また、美術史において木彫作品は、仏像としての信仰の対象や、美術品として鑑賞の対象となるなど、時間の流れから捉えられ方が変容してきた歴史がある。

上述のように、木が多様なイメージを潜在し、重層的なレイヤーとなっていることと、匿名の存在をモチーフとして視点をずらしていくと、人物像や風景の見え方が変化していくことが相互に関係し合うと考える。
このように、制作をする中でミクロの視点からマクロへの拡張、または相互転換を模索している。

活動内容としては、作品を多くの方に知ってもらうために、2021年には卒業制作展で声をかけて頂いたギャラリーや公募展でのグループ展に積極的に参加した。その中でECサイトであるtagboatからオファーを貰い、展示・販売も行っている。
最近では自身と同じく彫刻家であるイム・ソヒョンとの二人展を企画し、展示を行った。日常では忘れていた過去の自分自身の記憶からの着想をコンセプトとするイムと、他人を介す曖昧な存在である自分自身の投影の為に他者をモチーフとする私と、日常や制作に関して両者に共通する言葉として
「through me,through you(私を通して、あなたを通して)」というキーワードを元に、ニ人の作品を展開し、空間において共有することを試みた。