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KENZAN202121/09/22[水]-21/09/26[日] @ 東京芸術劇場

美術作家
谷 正輝 / Masaki TANI [Atlier WEST]

● 主な技法:ミクストメディア

応募した全ての作品は「間合い」というテーマで括られます。《spread》は、カメラと液晶ディスプレイとの間の空間そのものを被写体とすることで、様々なイメージが現れるインスタレーション作品です。《spread photo》のシリーズは、カメラの個体差や設定などで変化する、そのイメージを切り取った写真作品です。《syncasync》を冠したシリーズは、全ての存在と存在同士(人とモノなど)は直接触れ合って感得しているのではなく、それらを同期させる「間(ま)」を介して捉えているという思想を表現した作品です。
対象との「間」へのアプローチを主観的に捉える方法を「間合い」とし、モチーフを樹脂で封入した後に、蚤で彫っていくことで対象への「間合い」を彫刻的に表現したのが《syncasync coral》です。鑑賞者は遠くから作品を見ると全体のフォルムを認識しますが、近づいて見ると、モチーフが封入されていることに気づくでしょう。彫刻された面によって断片化されたモチーフの屈折した像は、観る者によって意識的につぎはぎされた合成イメージとして認識されます。つまり作品から得られる情報は、作品との空間的な距離によってフォルムからイメージへと転倒します。次第にイメージとフォルムは観る者の目の中で共存するようになります。そのためにはモチーフの外側へ別のボリュームやテクスチャを加える(リフォルミング / re:forming)ことによって、モチーフへの距離による視認作用を誘発させなければなりません。装飾的に見える様々な素材はその働きをしています。以上の鑑賞体験をもって、鑑賞者による作品との空間的・認知的な「間合い」を同時に表現しています。

谷 正輝

谷 正輝 Profile

1989年 兵庫県生まれ

静岡大学 大学院 教育学研究科 美術教育専修 修了

◆受賞歴
2019 「第65回全関西美術展」 入選
2020 「インターナショナルビーズビエンナーレ2020ひろしま」 入選(2021年に開催延期)
2020 「第2回かけがわ茶エンナーレ」招待作家(2021年に開催延期)
2021 「第2回 丹波アートコンペティション」入選(入賞候補)
2021 KAKEGAWA CHAENNALE 2021 招致作家決定

◆展示歴
2017 谷正輝個展 in 静岡ノア・ギャラリー
2017 かけがわ茶エンナーレ 横須賀エリア プロジェクション・インスタレーション《in,》 出展
2018 第20回遠州横須賀海道ちっちゃな文化展 絵画・彫刻・インスタレーション作品出展
2019 第21回遠州横須賀街道ちっちゃな文化展 彫刻・ワークショップ出展
2019 第65回全関西美術展 彫刻作品出展
2021 第2回 丹波アートコンペティション 彫刻作品出展

◆インフォメーション
2012-2017までを静岡で活動し、静岡県立美術館 実技室 インストラクターを務める。2018は京都にあるSANDWICHでPixCell制作チームに所属し、作品制作のアシスタントを担う。現在は神戸市へ拠点を映して運動療育・芸術療育を中心とした放課後等デイサービスを運営する。芸術と教育の場の融合を主題において、作家活動とワークショップを各地で行っている。
合同会社Bambrook(バンブローク)代表。エンジェルスマイル株式会社 役員。