小熊杏奈 /
● 主な技法:油彩
SNSの爆発的な普及により、美術館で作品を背景にして写真を撮りSNSに投稿する ことが鑑賞の一つの楽しみ方となりつつある。 それを踏まえたうえで、本来であれば鑑賞者に見られる存在である絵画を、物体の 背景になることを前提として提示している。
都心は高いビルが建ち並ぶ。人がつくった大きな建物、工業製品の硬さ、そこに差し込まれた植物たちはただの見映えのためなのか、環境のためなのか。
地面から生えてくるはずだった植物たちは、人間の手によって元々の重力に逆らい壁に埋め込まれた土から根を下ろし、顔をだす。
装飾的な植物は偽物のようで、無機質な建物が並ぶ感覚とどこか似ている。
フェイクの植物と建物の無機質な形とを融合させた非現実的な空間を表現した。
小熊杏奈 Profile
1992年 千葉県生まれ
多摩美大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画 修了
◆受賞歴
2020年
多摩美術大学卒業制作 優秀賞
2021年
全国0・SM公募大賞展 奨励賞
ファーストエボリューション株式会社主催10m絵画コンペ 入選
Brillia art award 2021 入選
TURNER AWARD 2021 入選
第40回 上野の森美術館大賞展 入選
2022年
IAG AWARDS 2022 入選
◆展示歴
2018年 グループ展「LOST☆HEYSAY」多摩美大学
2019年 グループ展「ONKO☆CHISHIN」多摩美大学
2020年 東京五美術大学 連合卒業・修了制作展 国立新美術館
グループ展「318」多摩美大学
ギャラリー美の舎 「WORK S」
グループ展 「Join」さんさき坂カフェ
2021年グループ展 「12418」多摩美大学
2022年 東京五美術大学 連合卒業・修了制作展 国立新美術館
グループ展 「Rebirth」多摩信用金庫 企画展示スペース
◆インフォメーション
作品鑑賞と絵画についての疑問を題材にし、絵画を利用して様々形態で作品を発表している。