こぼりりな / KoboriRina [Atlier EAST]
● 主な技法:油彩
制作テーマは寂しさや死など、人の中にある止まった時間の行く先を考えて描いています。それは誰しも抱える負の感情であり、それは人生で一番身近な感情だと私は考えていています。
泣きたいとき、寂しいとき、思い悩むとき、はたまた消えていなくなってしまいたいとき、私は一人で安らぐ場所でその感情をぶつけます。自分の部屋であったりお風呂、夜の公園。
そこにはわたしのもらす感情を家族よりも私を理解してくれるものたちがいて、それはぬいぐるみであったり、思い入れ深いもの。
彼らは何も言わず私に優しく寄り添ってくれます。
そして彼らは私に一番欲しい言葉をくれます。
「こんな世界から逃げて僕たちと行こうよ。」
それを人は実態を持つイマジナリーフレンドと言うのかもしれません。
それが現実逃避でしかないことも分かっています。
しかしその線引が私には必要なのです。
私はその線引をキャンバスに置き換えて枠の中で起こる小さな奇跡として逃避の世界、安らぐ空間を描いています。
それが見た人の安らぎにもなってくれたらいいと思って描いています。