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いい芽ふくら芽 in Tokyo22/01/26[水]-22/02/01[火] @ KONOYO.NET

陶芸家・アーティスト
小野真由 / onomayu 

● 主な技法:陶磁・グラフィック(印刷) など

陶磁素材と動物性素材を使った作品制作、そこから派生した表現を行なっています。
かつて生命体の一部であったもの(例えば死者の骨や皮など)には様々な物語が含まれています。それらを探ると同時に物質的な主張を汲み取ります。そして現実世界の中で新たな役割を与えるため作品化しています。

今回出品の作品はやきもの作品です。古来から続く表現としての可能性を追求しつつ、その文脈に自身のステートメントを当てはめ、独自の制作技法を行なっています。原料の一部には動物の骨灰を使用していて、その性質が作用することで成立する技法です。

小野真由

小野真由 Profile

1985年 兵庫県生まれ

多摩美術大学 美術学部 / 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 修了

◆受賞歴
2010年 AAC2010 優秀賞
2011年 神奈川県美術展 入選
2013年 陶芸の森デザインコンペティション 金賞
2016年 床の間アートコンペ 優秀賞

◆展示歴
2010年 「未来土偶展」 企画展(東京・画廊zaroff
2011年 「神奈川県美術展」 入選(神奈川県民ホール)
2012年 「素」 グループ展(青山・スパイラルギャラリー)
「小野真由展 -primitive/pattern」 個展(兵庫・神戸アートビレッジ)
2013年 「native-語り-」 企画展(京都・3F projectroom)
「第2回信楽まちなか芸術祭」 展示参加(信楽・shiroiro-ie)
2015年 「count the ■」 個展(大津・ギャラリー数寄和大津)
2018年 「トロールの森2018」 屋外展示(杉並・善福寺公園)
「ADA」 グループ展(カンボジア・プノンペン王立大学)
2019年 「■=time」 個展(吉祥寺・ギャラリーイロ)
「SICF20」 展示参加(青山・スパイラルホール)
「■+●/crowd」個展(吉祥寺・ギャラリーイロ)
「トロールの森2019」 屋外展示(杉並・善福寺公園)
「■+●+」個展(西荻窪・バルタザール)
2020年 「un_」個展(つくば市・T+)
2021年 「トロールの森2021」 屋外展示(杉並・善福寺公園)

◆インフォメーション
陶芸家・アーティスト活動をしています。
主な使用素材は陶磁です。
その他に動物性素材を使ったり、そこから派生した表現を行なっています。

動物性素材とはかつて生命体の一部であった物質のことです。
例えば、陶磁作品の原料の一部に動物の骨灰を使用し、陶土と磁土を組み合わせた独自の制作を行なっています。骨は概ねカルシウムで、その性質が熱によって作用することで自身の表現技法が成立しています。
動物性素材には独特の強い主張があり、私はその主張を生かしたり殺したりして、この現実世界の中で新たな役割を与えたいと思っています。

様々な表現がある今日ですが、これらの物質の中でしか表現できない美しさや面白さがあるとと考え追求をしています。
関東エリアとの関係としては、大学(東京)・大学院(茨城県つくば市)の在学を含め概ね関東エリアで制作活動してきました。大都市圏ならではの多様な文化や価値観に触れてきたことで、自身の制作にたどり着いたと考えています。やきもの・陶芸というと山奥などの制作環境を想像されがちですが、私は都市部の空気感こそが自分の制作環境としてふさわしいと実感しています。強いていうと、東京の空気も素材の一部です。