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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2023 EXHIBITION
23/05/14[日]-23/05/24[水] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1&2

「IAG AWARDS」は池袋の街とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展です。
2022年からは、アートの新たな地平を目指し、展示する漫画=「漫喜利」部門を新設!
全国からの応募者約550名の中から、現役アーティストを中心とするIAG審査員たちによって
ジャンルや年齢を問わず選抜された50名前後の精鋭アーティストたちが、東京芸術劇場に集結いたします!

美術家
高島 亮三 / TAKASHIMA Ryozo 

● 主な技法:モニュメント

2005年の誘致表明から始まった国家的一大イベントは、様々な問題を露呈しながらも2021年夏に一応の終幕を迎えた... はずだったが、2023年現在でも、関係者による贈賄や談合といった、隠しきれなかった膿の噴出がいまだに続けている状況だ。そのような中で私が一番違和感を感じたのは、イベント会期前後にメインの競技場前をはじめ、都内各所に設置されたイベントのシンボルマークを象ったモニュメントである。「五つの輪が相互に絡み合う」という本来の主旨から完全に逸脱し、モニュメントという立体的な構造物であるにも関わらず、平面的解釈で制作された結果、表裏の整合性がなく、そのため側面が無彩色にならざるを得ないという代物に。確かに、その矛盾を孕んだ佇まいは、現代の日本でこのイベントを開催する本質的な問題を実は体現していた、と言えなくもない... といった皮肉はさておき、本来あるべき姿を正面から提示するのも美術家たる者の努め。今回、このイベントを本当の意味で象徴するような「シン・モニュメント」を、私は提案したい。

高島 亮三

高島 亮三 Profile

1972年 東京都生まれ

1996年 多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻 卒業

◆受賞歴
2001 「ユニクローム」 群馬青年ビエンナーレ2001 優秀賞
2009 「0円均一」 エコジャパンカップ2009 エコ・アート部門 準グランプリ
2018 「National ● Dice」 MONSTER Exhibition 2018 最優秀賞
2020 「1984+36」 第23回 岡本太郎現代芸術賞 入選

◆展示歴
2004 個展「犬小屋の住人」 トーキョーワンダーサイト(東京)
2011 個展「美術の時間」 静岡市クリエーター支援センター(静岡)
2019 個展「1984+36」 遊工房アートスペース(東京)

◆インフォメーション
趣味/路傍の石ころ採集、コケ鑑賞
特技/四つ葉のクローバー探し
好きな言葉/個人主義は他人主義に通ず
好きな食べ物/みかん、とんかつ
好きな美術家/ベン・シャーン
好きな有名人/植村直己、岡村孝子
ライフワーク/60歳までに東京都県境一周(現在進行中)