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池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2023 EXHIBITION
23/05/14[日]-23/05/24[水] @ 東京芸術劇場 5F Gallery1&2

「IAG AWARDS」は池袋の街とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展です。
2022年からは、アートの新たな地平を目指し、展示する漫画=「漫喜利」部門を新設!
全国からの応募者約550名の中から、現役アーティストを中心とするIAG審査員たちによって
ジャンルや年齢を問わず選抜された50名前後の精鋭アーティストたちが、東京芸術劇場に集結いたします!

現代アーティスト
汪汀 / Wang Ting 

● 主な技法:インスタレーション

冬や梅雨など光が足りないとき、植物が光合成を促進するために人工の光を必要とする。市販されている植物用ライトは白色やピンクがほとんどである。中国では風俗業が集まる場所を「紅灯区」と呼んでいるが、これは英語の「red light district」に由来している。日本にも遊郭などの風俗営業が認められる地域 を「赤線」と呼ぶ。ピンク色のライトには、「風俗産業」と「植物育成」とい う二つのイメージに結びつけられることが多い。この 2 つのイメージの絡み合 いは、あるメタファーのようで奇妙なものだと思う。
植物は採取され栽培される。植物は乾燥させられ、平らにされ顕微鏡で観察される。植物は記録され、分類体系に組み入れられ、帝国の「珍物」となった。植物園は所有権の象徴である。風俗業の女性も値段を付けされ、まなざしを浴びる。彼女たちは分別され、観察される。選ばれた客体として占められているということは、驚くほど似ている。
家父長制の社会で女性の私はまなざしの客体であるが、人間と植物の間で私はまなざしの主体になった。視線の主客関係が私一人の中で重合されたことで、今までに見てない視点が身につけた。私は家父長制の社会で消耗しながらも、植物が与えてくれたひとときの喜びを満喫している。

汪汀

汪汀 Profile

1997年 中国 安徽省生まれ

2023年 京都市立芸術大学大学院 修了

◆受賞歴
2022/02京都市立芸術大学制作展 奨励賞
2023/02京都市立芸術大学制作展 同窓会賞

◆展示歴
• 2018/08 「Still Frames In The Stream|厦門国際アニメ交流季|第 24 回ドイツ·シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭巡回展」,厦門(グループ展)
• 2019/03 「問道」,厦門磐基芸術中心,厦門 (グループ展)
• 2021/12 「第32回京都市立芸術大学留学生展」, 京都(グループ展)
• 2022/02 「2022年京都市立芸術大学制作展」, 京都 (グループ展)
• 2022/06 「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア」,大阪 (グループ展)
• 2022/09 「hito の在処」,MEDIA SHOP, 京都(二人展)
• 2022/10 「京都駅ビル芸術祭 2022~中継地点 from 京芸~ 」, 京都(グループ展)
• 2023/02 「2023年京都市立芸術大学制作展」, 京都(グループ展)

◆インフォメーション
植物、フェミニズム、エコロジーアートを中心に活動しています。粘菌の研究を皮切りに、菌類、植物、人間の相互作用をテーマに社会的な植物生態学の芸術研究を行います。
「社会性植物エコロジー」とは、人間と共存し、ある種の社会化を遂げた植物生態系を指す私的な造語です。「社会性植物エコロジーのアート」は、現在の植物生態系に人間がどのように社会性を持ち込んだか、植物界がどのように人間社会に適応しフィードバックしているかに着目し、アートを通して社会調査を行っています。