陳干 /
● 主な技法:インスタレーション
私は、制作する作品において、人々の行動や感情を観察し、それを表現することを心がけています。今回は、人々が周りの環境にどのように影響を与え合うかをテーマに制作しました。
一つ目の作品は、白いスポンジと蛍光色の立方体、そしてくもガラスが重なり合って作られています。その結果、色のグラデーションが生み出され、美しい光景が作り出されています。この作品を通じて、私たちが周りの環境に与える影響や、環境が私たちの行動や感情に与える影響を表現しました。
二つ目の作品は、蛍光色のスポンジを動かして、雲ガラスに軽く接触しながら、グラデーションを生み出しました。この作品では、人々が周りの環境に与える影響が、どのような形で表現されるのかを探求しました。
私の作品を通じて、私たちが生きる環境が私たちの行動や感情に与える影響や、私たちが環境に与える影響を考えていただけると幸いです。
陳干 Profile
1994年 中国生まれ
2023年 東京藝術大学院 美術研究科 修士課程 デザイン専攻 2年
2020年 武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン科 インテリアデザイン専攻 卒業
◆受賞歴
2018 学生照明展2018 最優秀賞 受賞
◆展示歴
2017 留学生5人展UNIVERS 主催
–東京Azabujuban Gallery
2020 卒業制作展
– 武蔵野美術大学
2021 環境藝術学会「湘南国際村野外環境芸術実験展」
– 第三研究室 修士一年/湘南国際村
2021 修士一年成果展「四九六伍」
– 第三研究室 修士一年/アトリエタキグチ
2022 小名浜国際環境芸術祭2022 出展
–アクアマリンふくしま
◆インフォメーション
私は2013年に日本へ留学しに来て、日本で暮らした9年間の中でコミュニケーションの壁の存在を強く感じた。私はその壁を乗り越えるようにずっと頑張ってきた。しかし言語が通じても説明しづらい状況や感情はたくさんあった。その時、自分の作品を通して周りの人たちと共感できた時があった。私は共感の力でコミュニケーションの壁を乗り越えることができることがわかって来た。
人は昔からコミュニケーションと情報共有のために、絵画、彫刻、写真、映像などの作品をたくさん作った。テーマは様々だが、主に感情、欲望、生死、自然が多かった。その中に言語や文化の限界を超えた優れた作品がたくさんあった。それで人間の根源は共通していると考えて、私は言葉で説明しづらい感情や状況を共感できる作品を制作することを目指した。