オガワミチ / Michi Ogawa
● 主な技法:ミクストメディア、ドローイングと廃材のアクリル板等を使った影絵のインスタレーション
私は描くことが好きで、目の前にあるものはとにかく何でも描いてきた。しかし、絵は「描いた瞬間から、過去になってしまう」。「どうしたら、今が描けるのか」。これは、私の一貫した興味だ。
現在私は、「見えないもの」に注目している。時間、記憶、光、風。これらを取り入れることで、作品が動き、リアルな感覚とともに生きた今が描けるのではないだろうか。
本展示では、ドローイングに、風や光を組み合わせた作品をセレクトした。
この作品は当初、静止した線と動く影によって、過去の出来事が今と重なるように感じられるのではないかと考えて制作した。
しかし実際には、両者は融合することはなく、むしろ対比が強まった。描かれた線に揺れる影が重なるとき、「静と動」「死と生」「過去と現在」が同じ場に現れる。
私はあらためて「時間は不可逆である」という事実を思い知らされたのだ。

オガワミチ Profile
東京都生まれ
2020年 京都芸術大学 通信教育学部 洋画コース 卒業
◆受賞歴
2024年ACT アート大賞展2024 最優秀賞
2024年第一回あさごビエンナーレ 優秀賞
2019、2020年 学生創作研究助成金(2年連続採択)(京都造形芸術大学 )
◆展示歴
2025「おまけで雨」ACTアート大賞最優秀賞企画個展、The Artcomplex Center of Tokyo(東京)
2025「余白のアートフェア MARGINAL ART FAIR福島広野」(福島)
2024「上野の森美術館大賞展 第42回」/上野の森美術館(東京)
2024「ACTアート大賞展」/The Artcomplex Center of Tokyo(東京)
2024「第一回 あさごビエンナーレ」/あさご芸術の森美術館(兵庫)
2024「萱アートコンペディション」入選/RAUM 戸倉宿 アートギャラリー・酛蔵(長野)
2023,2025年「宮本三郎記念デッサン大賞展」/宮本三郎記念美術館(石川)ほか
2019年 STYLE16+助成金採択企画展「TRACE」ギャラリーときじく(京都)
◆インフォメーション
広告デザイン、造園設計、環境分野のコーディネーターの経歴を持つ。
2024年から、コロナ下で使っていたアクリル板を支持体としたペインティング作品「Ref-rectionシリーズ」を発表。高い評価を受けている。新たな表現を模索する一方で、ドローイングも得意とし、痕跡として日々の出来事を描き続けている。
現在、自主企画によるアーティスト・イン・レジデンス「NamikiAIR 2025」を主宰し、2名の招待作家とともに大型インスタレーションを手がけている。

