石田 麻衣 / Mai Ishida [Gallery1]
● 主な技法:墨、日本画材、アクリル絵の具、粘土他
日本の伝統文化とされる書道の持つ美しさ。平らな紙面に墨の濃淡や潤渇により生み出される立体感、何も文字を置かない余白を作る事で生まれる間は、空気を引き締め凛とした静寂をもたらす。
書道の規律の中に垣間見る自由な創造性を見出し、書道から得た構成を取り入れ、伝えたい世界を可視化する。
墨を使用し和歌を取り入れる事で、遺跡に残された様な古代文字から現代への架け橋を作る。縦書きの文字の連綿は天と地を繋ぐ。
古代というものを想像する時、もしかすると「全てあった」のかも知れないと思う。
利便性によって失われた物が持っている本来の意味や価値を、今この世の中で補うべく私は深い瞑想に入り、自分でも気付かない様な感情を表現すべく感覚の命令に従って筆を取る。
私は、表現する事で少しでも安心して生きられる空間を作りたい。

石田 麻衣 Profile
1980年 静岡県生まれ
岐阜女子大学文学部国文学科書道東洋文化コース 卒業
◆受賞歴
◆展示歴
○2020年
10月〜半年間:solo exhibition「ハリボテノセカイ」サナギ新宿
○2021年
「kowaii展」新井画廊、松坂屋名古屋店
「アッパレアートパレード」松坂屋静岡店
「Energy展」文房堂ギャラリーカフェ
「たんざく展」伊勢丹新宿店、新井画廊
「アートアートアート」松坂屋名古屋店
「シタマチアートパレード」松坂屋上野店
「KENZAN2021」東京芸術劇場
「KENZAN contemporary」松坂屋上野店
「Mai Ishida solo exhibition」THE KANZASHI TOKYO ASAKUSA
○2022年
「IAG Artists Small Works」自由学園明日館
「New Surface展」大丸東京店
「アートフルに暮らす展」伊勢丹浦和店
「池袋回遊派美術展」 東京芸術劇場
「若手女流画家6人展」阿部敬四郎ギャラリー
「たんざく展」伊勢丹新宿店
「アートアートアート」松坂屋名古屋店
「たんざく展」阿部敬四郎ギャラリー
「KENZAN2022」東京芸術劇場
「Tokyoアートシーンの今展」藤崎本館
「東武秋の絵画市」池袋東武
「東武絵画市」船橋東武
「アートゲンダイ」松坂屋上野店
○2023年
「アートのチカラ」伊勢丹新宿店
◆インフォメーション
日常の中で暇さえあれば古代というものを想像し、現代では失われた物が持っていた本来の意味や価値について考えている。
「現在と過去」「記憶と現実」「見えるものと見えないもの」の様に対立した要素を一つの作品に表現している。
作品に文字を入れることについて言うと、一つの漢字に幾つもの発音を当てる日本語の音訓読みは日本独特の使い方だが、絵に文字を入れるのはマンガの吹き出しの様な役割として私には不可欠な物であり、「文字で表せないものと文字」という対立した要素も一つの世界に表現することが自然であると考えている。
高等学校第一種書道、国語の教員免許取得。
文部科学省後援毛筆書写技能検定1級合格。最高位指導者の証取得。
文部科学省後援毛筆書写技能検定1級連合会会長賞受賞。大学卒業後書道講師として高等学校勤務しながら競書雑誌常任理事として雑誌手本や審査員を務めると共に2018年まで書塾経営。
以降、高等学校で書道講師を続けながら、書の技法を基に創作活動を始める。